あとがき
「縷々の日々の中で」は、加誰里館さんで1997年に発行された『銀の記憶』というゲゲゲの鬼太郎オンリー同人誌にゲストに呼んで頂いた時の作品です。他のゲスト様は皆ベテランさんばかりで一人浮いておりましたが、それもまた今となっては良き思い出です(開き直り)。いやはや懐かしい。
主宰者の加誰里みしろ様の許可を頂いて、内容は加筆・変更・訂正されています。しかも結構大幅に。PNも違っております。山ノ内として書き始めたのがこの数年なので当然っちゃあ当然なんですが。
ただ、話の筋は全く変わっておりません。鬼太郎と猫娘の、ちい恋話です。
いや…もう……。ベタベタな話ですね。ここまで甘いのは、この歳になるともう書けない気がします。当時の原稿を見ながらPCで打ち直している間、顔から火が出る気分でした。1997年の僕はどういう心境でこれを書いたんでしょうね? 書いててムズ痒くならなかったんでしょうか?(人にきくなや)
10年近く前の事。全てがあやふやな記憶ですが、誕生日を祝ってもらえる喜びを、鬼太郎と猫娘の二人に絡めて書きたいと思ったのは憶えています。表現できているかどうかは読んで下さった方々のご判断にお任せするとして、僕自身としては初めて自分のワープロで書いた作品で、加筆やら色々してしまう割には気に入っております。
ここまでお読み頂き有難うございました。