あとがき


あまりにも久しぶりの更新となりました。もしお待ち下さっていた方がおられるのならば、平身低頭でお詫び申し上げます。そして、心より御礼申し上げます。


ダイ大の世界から、三条先生がザオリクを排除して下さって本当に良かったと思う山ノ内です。
ザオラルはありますが、もう賢者をして秘術のレベルの呪文ですし。死者の復活というものが、本当にありえない奇跡だというのが、ストーリーに深みを持たせているんだと思います。決してゲームじゃない、生きているキャラクター達の話なんだというのが良いのだと思うのです。

同時期のWJの連載作品に、世界的に有名な格闘マンガがありました。山ノ内は今でもその作品が大好きですし、アニメもかなり入れ込んで見ておりました。
でも、ストーリーの初期はともかく、後期には惑星単位で命が失われ、その都度、復活させるという感じになってきて、どんどん命の尊さってものが失われていきました。
さらに言うなら、仲間の一人が死ねば、その復活を願うためのアイテムも失われてしまうという設定でした。
……まあ、ここまで書いてれば、何のマンガかは、絶対におわかりだろうと思います。
「ピッ●ロが死ねば神様も死ぬ どういうことになるかわかるだろう」
主人公の裏表のない性格がとても好きでしたが、その彼をしてこういう台詞が出てしまう世界は、どうにも受け容れにくくなってしまいました。
『大切な仲間だから、死なせたくないから、頑張って助ける』んじゃないんだな…と、私の中の死生観(ししょうかん)とは何かが絶対的に違っているんですよね。
まあ格闘が売りのマンガなのですし、敵が悪くて強大であるなら、その表現としてどれだけ犠牲者が出るかを描かなければならないわけで、その犠牲を取り戻すためにはドラ●ンボールの使い方だってそういう風になるだろうし、そんな使い方が普通になってしまえば、もう奇跡じゃなく保険の感覚になるんだろうなというのも理解できるのですが、それでもね…あんまりだと思ってしまいました。


そんな感じの山ノ内の意見が、多分に反映された、今回の番外編でございます。
山ノ内は何もゴメちゃんの復活が嫌なわけじゃないです。復活してほしいです。
でも、ゴメちゃんはもうあの時に死んでしまったからゴメちゃんなんだ、とも思うのです。


ここまで読んで下さり有難うございましたm(_ _)m



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