あとがき
いわゆる『魔界編』という奴です。急に書きたくなりましたので、番外編と銘打ってUP。
二次創作を書く際の山ノ内の癖なのですが、読者様のご想像にお任せする部分をかなり多く残しています。
たとえば空戦騎は出てきませんしね。他のサイト様では、元々のダイの仲間が新竜騎衆の一員になっていたりする所も多いですし、そういう展開って凄く燃えるのですが、三条先生が新キャラと仰った限りは、山ノ内は決して従来のキャラを空戦騎にあてたりはしません。読んで下さる方の自由な想像で世界を広げていって頂ければと思うのです。
三条先生のインタビューでの話には、魔界編は原作から5年後だという事が書かれてありましたが、ポップ達がダイを探して『5年もの間ダイは見つからなかった』のか、それとも『ダイが帰還してしばらくは平和な日々が続いたけれど、原作から5年たったある日、魔界に行くことになった』のかは明記されておりませんでした。
そんなわけで山ノ内は『原作から3年ほどでダイが帰還して、5年ほどで魔界に行かねばならなくなった』という設定にしております。つまり、本編で書いている話は全て、その2年間の出来事なのです。―――ってまぁ、そんな山ノ内の脳内設定はどうでも良いですね。
逃げ場のない状況って、苦しいよ―――そんな話を、ニュースや新聞で色々思いながら書いた話でした。
人は、ミスをするのです。医者だろうが、裁判官だろうが、警察だろうが、教師だろうが、勇者だろうが。
『許されないミス』というものがあるのは事実です。それは確かにその通りですが、それでも人である限りミスは起こりますよね。それが「本当にどこまでも許されなかったら?」という事を、最近のニュース等からよく思うのですよ。
好き勝手に糾弾してたら正義なのだと勘違いしている輩の、なんと多い事か。謝っても謝っても、どこまでも執拗に責められ、非難され続けなければならないのなら、そんな社会はどこか間違ってると思います。
だから、逃げる事を知ってる親友からの、精一杯の言葉を送らせてもらいました。
山ノ内の中の魔界編では『彼』はダイについていかないのです。というか、ついていけない。地上にだって守りが必要だと思いますし、ああいう世界での20歳代というのは、もう決して社会的責任や立場は軽くないのですから。
だから、あの言葉は、『彼』なりの誓いなのです。どんな結果になったとしても「最後までつきあう」という。
今度こその。
こんな所まで読んで下さって、有難うございましたm(_ _)m
('09.05.28)
