あとがき


で…出来ました(ヨロリ)
ヒュンケルと、パプニカの関係。……やっと書けたという感じです。
これほど長い話になるとは思っていませんでした。日記で「もうすぐ」とか書いておきながら、2010年6月もほぼ半ば。これ以上延期するのは『もうすぐ詐欺』だという思いを抱きながら、せこせこ書き上げました。

ヒュンケルという戦争孤児とパプニカという人間の国。
この孤児を拾ってくれたのが、他国の『人間』だったのならば、彼はこんなに悩むことなどなかったのでしょう。たとえ戦争があったとしても。育ての親が人間で、人間のコミュニティー同士の戦争ならば、彼は彼を育ててくれた父に義理を果たしたでしょうし、アバン先生を憎むこともそんなになかったはず。
異種族という問題が絡むから、正義というものが絡むから、彼の苦悩はどこまでも深くなるのだと思います。

差別とか、義理とか、人の正義とか、将になった理由とか…問題を挙げて行けばキリがなくて。
ヒュンケルは、魔王軍から人の側に立ちましたが、世間ではそれをどう見ているんだろう。きっと「正道に戻った」とか思ってるんだろうな…とか。クロコダインたちは『魔なのに人間の側についた』から英雄で。ヒュンケルは『人間のくせに魔の側にいた』から罪人で。
そんなことをグルグル考えながら書いたSSでした。
書ききれたとは思わないのですが、これ以上書けないという感じで〆させてもらいました。実力不足ですみません…。
ご意見等をいただけたら幸甚です。
ではまた、次回作で。ここまでお読み下さり、有難うございましたm(_ _)m

('10.06.12UP)



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