本編SSと拍手小話の裏話2
- 空の色
- 原作のラストでダイに破れたバーンですが…うちでは生きのびております。別に何も難しいことを考えずに書いたのですが、他のサイト様で彼が生きているという所はほとんど無いようですね……。生きてはいても、地上で、しかもポップ達と共同生活なんて事は無いわけで。その辺りは結構拍手でコメントを頂きます。
原作でのバーンの存在っていうのは、『もう一つの正義(価値観)』というものの提示だったと思います。人間側に立ったダイやポップ達と、魔族の価値観で地上破壊を計画する大魔王バーン。
もし山ノ内が魔族なら、きっと魔王軍に入って "自分や、自分の家族のために" 魔界全体の環境向上を目指したんじゃないかなぁとか考えたりしました。『人間』という種族が、魔族や竜族よりも精神的に高尚で、世界を作ったという神に近いところにいるというのならともかく、魔族や竜族と心根が大して変わるわけでもないのに、単に弱いというだけで保護されてるのを見たら……少なくともムカつきはすると思います。
最期はバーン自身が、信じていた正義である『力』によって斃れましたが、上記のようなことも考えていたためか、山ノ内はバーンに「死んで欲しくない」と、かなり強く思ったりしてました。だから、自分の二次創作の世界でくらい生き延びてもらおうと(苦笑) だって、最後は太陽を背にしてたけど、だからって太陽に突っ込んだかどうかは描かれてないし! と屁理屈極まりない事を言ってみる。
どうやって地上に帰ったかは決めてあるのですが、時期とか…大まかにしか決めてなかったので、整合つけるのにちょっと手間取っています。それにしても、彼を狂言回しにすると、ポップとの会話がスムーズで助かります。ホント、さすが元大魔王様。ありがたいです。
バーンに死んで欲しくなかったというのと同じ方向で、クロコダインやチウのように、人間に味方した魔族(獣人?・魔物?)だけが生き残るなんてのは、納得できない自分がいます。
そもそも、クロコダインがあっさりと魔王軍を抜けてダイ側についた事の方が変だし。
おっさん、あんたよっぽど魔王軍に不満があったのか? と連載当時から紙面にツッコミを入れておりました。
別に軍内で不遇をかこっていたわけでもなし。忠義は? 忠誠心は? 自分に従った魔物たちや実力を認めて取り立ててくれた(?)上司たちへの義理は? いくらダイたちに惹かれたといっても、戦争ってそういうもんじゃないでしょう。人間サイドからすれば、『正義のモンスター』かもしれんが、魔王軍から見ればただの変節漢だぞ。
―――なんて事を考えてしまうから、山ノ内のSSには中々クロコダインのおっさんは出てこないのかもしれない…。大好きなキャラなのに、そこだけ引っ掛かるというか…ま、いっか。
同様にヒュンケルやバランに対しても色々と思うこともあったりするんですけどね。長くなるから削除。