あとがき
お久しぶりの本編更新です。アバン先生とダイのお話。
構想自体はだいぶ前からあったのですが、最初はもっと短い話になるだろうと思っておりました。が、書き始めたら、あれよあれよと言う間に文字数が膨らんでいったという感じです。
実際の世界での議会なんていうのは、舞台裏のほうが大事ですし、提議される時には、八割がた通過するだろうことがわかっているようなものだろうと思っていますが、山ノ内はヨーロッパの議会制度は知りませんし、かと言って某島国の出来レース議会のイメージは、ドラクエ世界(と言うよりダイ大世界)に似合わないと思ったので、結局は学級会議に毛の生えたような、熱い議論の飛び交う議会―――と言うのを念頭に書いてみました。
頑張ろうという意志はしっかりあっても、臆することってあるだろうな…と思います。
ただでさえ、勇者なんていう責任を背負っているダイは、半分人間ではないというのも手伝って、自分のとる行動が周りにどう受け取られるか・どう影響するかという事を自然と考えてしまうんじゃないでしょうか。ウチの設定では原作から3年も経ってますし、彼も15歳。いつまでもデルムリン島で明るく楽しく…だけの少年ではいられないはず。
そんな子が、差別やら法律やらの敵の大きさを知れば、少々悲観的にもなろうかと思います。
そんな、行ったり来たりの心情を書いてみたいと思い―――本当に内面の描写ばかりになってしまいましたorz うう…もう少し時間出来たら、加筆しとこう……。
あ、もちろん、最「小」公約数なんてのは山ノ内が勝手に作った言葉です。最大公約数はありますが、公約数に最小なんて言ったら、本来なら小数点以下どんどん小さい数字が出てきますので、この場合は自然数での最小ということで。もしこれを人間世界というフィールドに置き換えて考えれば、「1」はすなわち「一人」とか「個人」だという風に書かせてもらっています。
ご意見ご批判お待ちしております。ここまでお付き合いありがとうございました<(_ _)>
('11.03.01UP '11.04.22加筆修正)
