ダイの大冒険 SSS(草稿)
『法と想いと(仮)』
「お前さあ、女王護衛官だよな」
「そうだが?」
「…護衛官に任命された時ってさ、結構大々的に公布されたの覚えてるか?」
「……ああ」
椅子に逆向きに座っているポップは、行儀悪くぎしぎしとそれを前後させながらヒュンケルに話しかける。
口調は穏やかだが、それは先程のレオナと同じ質の声で、ヒュンケルは内心首を傾げていた。
「じゃあよ、なんでああも大袈裟に触れ回る必要があったと思う?」
「それは……」
「見せ付けるためだろう」
言い澱んだヒュンケルの言葉を代弁するように、ラーハルトが横から割って入った。
一斉にその場の全員の視線が集まった中、ラーハルトはポップの沈黙を正しく読み取り、続ける。
「女王にしてみれば、かつてこの国を滅ぼした敵将を臣従させる事で、威信を高める事が出来るからな」
マァムとダイが、わずかに身を硬くする。この二人は、こういった政治的な面にはからきし免疫がない。ポップはラーハルトに向けた視界の端に、それを見て苦笑した。
(一部抜粋)

書きかけの…というか、まだ頭の中でしか書いていないSSの一つです。さらにその中のごく一部を抜粋。
タイトルも、結末もまだ決まってないのですが、いずれヒュンケルが出てくる話を書きたいのです。
自分なりにレオナとヒュンケルの関係に整理をつけたいというか…
しかし、思いつきで終わる可能性も高いです。もし書けたなら、このSSSは削除になります。
あくまで「草稿」なので、表の拍手置き場に置いておくのもどうかと思いまして、こちらのおまけページに移動させております。ご了承下さい。